“イライラ”に色をつけたらどうなる? いつもの思考パターンから抜け出す『パーツのワーク』のススメ
はじめに
最近、「なぜか同じような感情のパターンに陥ってしまう」「新しい方法を試しても何かがしっくりこない」というモヤモヤを感じることはありませんか?
実は、その違和感こそが「本当はもっと大きく変わりたい」というサインかもしれません。もしピンときたら、このまま読み進めてみてくださいね。
パーツの上昇ワークって何?
私はセッションで、オリジナルメソッドである「パーツの上昇ワーク」を使うことがあります。
すべての感情には、いったんは見えにくいけれど実は大切な“目的”が隠れています。たとえば「イライラ」ひとつをとっても、それ自体が悪いわけではなく、何かを守ろうとしてくれていたり、行動を促してくれたりするんですよね。「パーツの上昇ワーク」は感情が秘めているより高次の目的に目覚めていくワークなんです。
感情が偏りすぎるとどうなる?
その感情にどっぷりハマっていると、ものごとを狭い視点でしか見られなくなりやすい。いわゆる思考のバイアスがかかって、「こうに違いない!」と固まってしまうこともあります。そこに振り回されすぎると、バランスを崩しがちなんですよね。
2.感情を色と形でイメージするステップ
そこで役立つのが、「感情を色や形としてイメージする」というステップです。
簡単なのでサクッと紹介しますね。
感情をキャッチする
「あ、イライラしているな」「なんだかモヤモヤするな」と、まずは気づく。
色と形を想像する
「もしイライラに色と形があるなら、どんなものだろう?」と問いかけてみる。
意外とすんなり「ああ、これかも」というビジュアルが浮かんできます。
イメージとして“外側”に取り出す
色や形が浮かんだら、その感情を少し離れたところから眺めるようにイメージしてみる。
不思議なくらい、客観的に感情を見つめやすくなるんですよね。
Q&A:イメージが浮かばないときは?
Q:「色や形が思い浮かばないんですけど……」
A:質感や温度、動きなどでもOKです。たとえば「ザラザラして熱い感じ」「透明だけどぐるぐる回っている」など。なんとなく浮かんだイメージを採用してみてください。
「本当は何を求めているの?」と問いかける
次のステップに進んでみますか?
イライラや不安といった感情を「色と形」として眺めながら、自分にこう問いかけてみます。
「この感情を通して、本当はどうしたいの?」
「何を求めているの?」
大切なのは、頭の思考ループ(「だって○○だから無理」など)に陥らないこと。あくまでも“色と形”を見守るようにしながら素直に問いかけると、「行き詰まりを打開したいから」「安心したいから」など、本音の声がふっと湧き上がってくるんです。さらにたどっていくと、最終的には「本当は休みたい」「ただボーッとしたい」といった、よりシンプルな欲求に行き着くことも少なくありません。もちろん人生の最高価値にたどり着くことだってあります。
4.実践してみた感想と効果
実は、私自身このワークをかなり前から実践していて、「あれ、意外とするするとほどけるかも」と思うことが多々ありました。自分の人生をちゃんと生きるうえで、「どんなところにつまずいているのか?」を見極めるのにも役立つんですよね。
なぜ気持ちがほぐれるのか?
客観視できるから:イライラや不安を直接的に抱えるのではなく、色や形という“別の姿”にすることで「他人事」のように見られる。
自然と答えが出やすくなる:イメージ化しているうちに、「あれ、結局そこが原因だったのか」と気づきが得られるケースが多い。
参考:感情を一度ラベリングしたり、視覚化したりする手法は、認知行動療法(CBT)の一部でも取り入れられています(参考:米国心理学会(APA)サイトのCBT紹介など)。
5.“課題を受けとめる余裕”が生まれる?
このアプローチを続けていると、不思議と課題そのものを受けとめやすくなるんです。たとえば「起きてしまったことは、起きてしまったこととして仕方がないか……」と腹の底から思えるようになるから、逃げずに向き合えるようになる。
感情には大切な役割がある一方、そこに振り回されすぎると冷静さを失ってしまいますよね。だからこそ、「本当はどうしたいの?」という自分への問いかけを習慣づけることで、感情を“ガイド役”にしてあげるのが大切なんだと思います。
チェックリスト:ワーク実践のポイント
感情をキャッチ(モヤモヤ、イライラ) それを色や形に変換してみる 「本当はどうしたい?」と問い続ける 頭の中の思考ループにハマりすぎない シンプルな欲求に行き着いたら受けとめる
6.私自身のこれから
私も引き続きこのワークを続けながら、過剰になった感情をほぐして「本来の自分が求めていること」に寄り添っていくつもりです。こうした方法があると、いざというときに「ちゃんと使える安心感」があるんですよね。必要な力を自然に発揮しやすくなるのも大きなメリットです。
もし「最近ちょっと煮詰まっている」「いつも同じところでつまずく」と感じているなら、まずはあなたの感情に色や形を与えてみませんか?
小さな一歩かもしれませんが、それだけでも思いのほか心が軽くなる可能性があります。よかったら、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
同じ感情パターンに陥るときこそ、“本当はもっと変わりたい”というサイン。
感情を色や形でイメージすると、モヤモヤやイライラを客観視しやすくなる。
「本当は何を求めているの?」と尋ねることで、シンプルな欲求が浮かび上がる。
課題を受け止める余裕が生まれ、実際の問題解決力もアップ。
こうしたワークを習慣にすると、自分が本当に欲していることに気づきやすくなり、結果としてバランスのいいメンタルを保ちやすくなります。
ぜひ、あなた自身のペースで取り入れてみてください。もしピンときたら、今この瞬間にでもスタートしてみるといいかもしれませんよ。