“やらなきゃ”を“やりたい”に変える!モヤモヤから始まる本当の自分づくり

はじめに

最近、「自分を変えたいのに思うように変わらない」「なんだかモヤモヤが消えない」と感じていませんか?
自己管理術や便利なテクニックを試しても、なかなか満足感が得られないことってありますよね。そんなとき大切なのは「何をするか」よりも「どんな感覚で行うか」です。なぜなら、同じ行動でもそこに感じる“心地よさ”や“納得感”が変わるだけで、満足度は大きく変わってくるからです。

モヤモヤの正体は「新しい自分へのサイン」

違和感が教えてくれること

「いつものパターンなのに、なんだかしっくりこない…」そんな違和感があるときは、内側の深い部分から「もう、同じやり方では限界だよ!」とメッセージが届いているかもしれません。
例えば、料理の作り置き。

  • ある日はサクサクこなせて、終わった後に「よし、やり切った!」と晴れやかな気持ちになれる

  • 別の日には「やらなくちゃ…」と義務感ばかりで疲れてしまう

行動は同じでも、そこにある「感覚」が異なると満足度がまったく違ってきます。

ここでちょっとQ&A

Q:モヤモヤを放っておいたらどうなるの?
A:モヤモヤの正体を見逃してしまうと、自分の本音を知らずに努力を重ねることになり、どこかでガス欠してしまう恐れがあります。さらに、やりたいことがわからず同じパターンを繰り返すかもしれません。

Q:モヤモヤを解消する簡単な方法はある?
A:まずは「なんでそう感じているのか、自分に問いかけてみる」ことが大切です。疑問をしっかり聞いてあげるだけで、不思議と気持ちが軽くなることがあります。

「フェルトセンス」に耳を傾ける

フェルトセンスとは?

「フェルトセンス(felt sense)」とは、心理学者ユージン・ジェンドリンが提唱した概念で、“言葉にならない身体感覚”を指します。これは頭で考えるよりも先に、からだ全体がうっすら感じ取っている微妙な感覚やニュアンスのことです。

たとえば、こんな感覚

  • 「なぜか気乗りしない」「ワクワクする」など、言葉にしづらいが確かに感じる気分

  • 「気持ちが重い」「少し窮屈」といった、身体が発するサイン

自分のフェルトセンスに耳を傾けると、表面的な「やらなきゃいけない」思考ではなく、本当の「こうしたい!」という声に気づけます。

「義務感」と「しっくり感」の見極め方

  • 義務感が強い時:やらなければならないというプレッシャーで気持ちが重くなる

  • しっくり感がある時:多少面倒でも「終わったらスッキリしそう」「楽しめそう」といった前向きなイメージが浮かぶ

「なんだか気が乗らないな」と感じたら、それこそが立ち止まって自分に問いかけるタイミングです。

自分の感覚を大切にすると起こる変化

「自己管理」から「自発的な行動」へ

フェルトセンスを意識すると、やるべきことが自然に「やりたいこと」へと変わり、自己管理の“縛り”から解放されやすくなります。

  • 例1:嫌々やっていた早起きが、朝の清々しさを味わいたい気持ちに変わる

  • 例2:片付けを「めんどくさい」から「終わったら部屋が広々する!」に変換できる

こうしたポジティブな変化は、あなたの気力や意欲を長く維持させてくれます。実際、自己決定理論(Self-Determination Theory)によると、人は「自発性」や「主体性」が担保されると、モチベーションが向上しやすいことが分かっています(参考:Deci & Ryan, 2000)。

少し無理をすることで見える景色

それでも時には「頑張りすぎちゃった…」と自分でも驚くくらい踏ん張ることがあります。しかし、そこに「なぜ無理をしたのか?」という本音があるなら、その失敗や疲れも新たな気づきになります。

  • 少し無理をした理由:やり遂げて安心したい、誰かに喜ばれたい、今後の自分の糧にしたい…

  • そこから得られる学び:自分が本当に大切にしたいものは何なのかが、はっきり見えてくる

「やりすぎちゃったな」と思うことさえ、新しい自分を発見する扉になるのです。

今すぐ始めたい!フェルトセンスを活かす実践チェックリスト

  1. 体調や気分を確認する

    • お腹が空いていない? 疲れていない? 体がSOSを出しているときは何をやっても集中できません。

  2. 問いかけの言葉を準備する

    • 「これをやったらどんな気分になりそう?」という問いかけで、まずはワクワク度や重さをチェック。

  3. イメージしてみる

    • やり終えた後、どんな気持ちになっているかを具体的にイメージ。そこに達成感や安心感があるならGOサイン。

  4. 小さな実践をしてみる

    • 迷ったときは、5分だけでも手をつけてみる。フェルトセンスが「ここまでならOK」と感じる範囲を探る。

  5. 結果を振り返る

    • その行動後、「気持ちよかった」「意外とスッキリした」など、正直な感想をメモ。次の行動の参考に。

まとめ

  • モヤモヤの正体:内側からの「新しいステージへ行こう!」というサイン。

  • フェルトセンスの重要性:頭で考える「べき」より、身体で感じる「しっくり感」が本当のやる気を引き出す。

  • 行動の捉え方を変える:同じ作業でも義務感と楽しさでは満足度が大きく違う。

  • 無理しすぎも学びに変わる:理由を探ることで、自分の本当の望みや大切なことに気づける。

  • 小さな実践から始める:「どんな気分になるかな?」と問いかけ、ほんの5分でいいから行動してみる。

自分の感覚を大切にする習慣が根づくと、「あれをやらねば…」という窮屈さから離れられ、自然と新しい自分に出会いやすくなります。もし今「自分のことかも!」と感じているなら、それはすでにシフトの準備が整っているサイン。ぜひ、今日から小さな問いかけや実践を始めてみてくださいね。いつの間にか日常がラクに、そして自分らしさが輝くようになりますよ。

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